11)本試験時の受験テクニック

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簿記検定 本試験時の受験テクニック

簿記の本試験を効率よく解くテクニックの紹介です。
勉強法ではなく、試験問題を解くためのコツです。
大学受験で予備校の先生に教わった手法などもありますので、学校の期末試験や受験にも応用できます。
本番で初めてやっても上手くいくかどうか分からないので、過去問などで練習しておくと吉かと。

簿記検定 本試験テクニック① まず見るのは解答用紙と問

予備校に通ったことがある方には馴染みがあるテクニックだと思います。

簿記に限らず、英語、国語、理科、社会、他のどんな試験にも適用できます。
試験開始の合図とともに、問題用紙と解答用紙を表に向けるわけですが、その際、真っ先に目を通すべきは解答用紙と問(とい)です。

間違っても問題文ではありません。

ここで問(とい)とは解答用紙に何を書くのかを要求しているQuestionの部分の意です。
問1とか問2とかって奴です。
“問題”と言いたいところですが、それだと問題文を含めた全体の概念と混同してしまうので、ここでは「問=答えは何かを聞いている」、「問題=問題全体」、という定義にします。
大体問題というのは、問題文→問の構成です。
始めに説明文があって、その後に「Q.~は何ですか?」と問われます。
大問であれば問題文(与えられる資料も含める)の量は多くなります。
軽く目を通すだけで結構な時間がかかります。

仮に、「問題文→問」の順番で問題を解いていくとすると、漠然と結構な量の問題文や資料に目を通した後に、問を読んで答えを出そうとしても残念ながらもう一度問題文や資料を確認しなければ解いていくことができません。

一方「問→問題文」の順番で読み進めると問題文を読んでいく段階で答えを導き出すことが可能です。

何故でしょう?

答えは簡単。
前者は何を答えればいいのか分からない段階で、問題文を読んでいるから。
最初に問題文・資料を見たところで記憶できるわけではないので、改めて確認する必要があるのです。
後者は何を求められているのかが分かっているので、必要な情報を取捨選択しながら問題文を読むことができるのです。

あらかじめ目的とするものが分かっているのは大きなアドバンテージになります。
解答のスピードと正確さが増します。
問題文より先に解答用紙に目を通すのも同様の理由です。
何を求めているのかを知ることができます。

こんな話を聞いたことはありませんか?
ある日、一日の終わりに「今日赤い車を何台見ましたか?」と問われたけれど、自信をもって答えることができなかった。
見たような気もするし、見なかったような気もする。
今度は一日の始まりに「今日赤い車を見たら数えておいてください」と言われ、一日の終わりに同じように「今日赤い車を何台見ましたか?」と質問された時、正確な数字を答えることができた。

これは意識することで普段見逃しているものに気付くことができるようになる、という話です。

ただ、この作業は1~2分くらいで済ませましょう。
時間短縮を目的としたテクニックですので、これに時間をかけてしまうと本末転倒です。
せいぜい

「損益計算書を作るのか」
「貸借対照表の穴埋めをするのか」
「~について聞いているのか」

くらいが分かってしまえば十分です。
目的地を把握することが目的ですから。

ちなみに蛇足的になってしまいますが、簿記検定では解答用紙はテストが始まる前に見ることができます。
受験番号、名前、試験地を書く為に、試験の直前に解答用紙を表に向けるよう試験官から指示があります。
この時に、必要事項を書きながら解答用紙を見てしまうのです。
「盗み見る」と言った表現がいいかもしれません。
でも見えてしまうのだから仕方ありません。別に怒られたりしませんから大丈夫。
文字が一切書かれていない空欄が並んでいるだけなら仕方がありませんが、損益計算書や貸借対照表、本支店会計、連結会計、キャッシュフロー計算書などは見ただけで分かります。
そうすれば、テストを受ける前にどういうパターンで問題を解いていくのかのシミュレーションができます。
わずかなことかもしれませんが、これは精神的余裕につながります。
でも試験官にもう一度「書き終わったら裏返してください」と言われたら、素直に従ってくださいね。

簿記検定 本試験テクニック② 勘定科目は省略する

問題を解く上で、仕訳やメモを書く時に、勘定科目を書かなければならない場合があります。
しかし、「減価償却費」や「その他有価証券評価差額金」などは書くだけでも貴重な時間を削られてしまいます。
本試験中の1秒は万金に値します。
可能な限り時間の節約をするために長い勘定科目は略語を使用しましょう。

減価償却費であれば「dep」(depreciation)、その他有価証券評価差額金であれば「その他評差」などです。

解答用紙にこの略字を使用してはいけませんが、計算用紙に書くぶんには自分が分かる略字を使うといいでしょう。
ちなみに私の作った略字はこんな感じ。

売買目的有価証券→売買□・・・証券のイメージから長方形で意味をもたせました
減価償却費→dep
減価償却累計額→dep累
利益剰余金前期末残高→利S・・・剰余金=surplus
繰延税金資産→繰税資
貸倒引当金→貸引
売掛金→売×金(掛を「かける」=「×」に置換)
買掛金→買×金

簿記検定 本試験テクニック③ 時間合わせをする

試験はほぼ当初の計画通り実施されますが、まれに1,2分遅れることもあります。
自分の時計では試験開始時間になっていても始まらないことがあります。

本試験での1分は超貴重です。
時間ギリギリまで問題に取り組めるように、何時何分何秒が終了時間か知っておくと精神的余裕につながります。
大体でいいんですけどね。

簿記検定 本試験テクニック④ 時間配分のルールを決める

日商簿記3級と2級ではそれほど厳密に時間配分をしなくても時間が足りない、ということにはならないと思います。
しかし、1級では時間配分の失敗で不合格になってしまう恐れが多分にあります。
自分なりの時間配分のルールを設定しておくことをお勧めします。 以下私の簿記1級の時間配分です。
(私が受験した時はすんなり済んだので若干の時間的余裕はありました)

商会(商業簿記+会計学)、工原(工業簿記+原価計算)ともに90分間与えられます。
この時間内にそれぞれ大問2つを解かなければいけません。
一般的に要する時間は「商業簿記>会計学」「工業簿記>原価計算」という傾向があります。
つまり妥当な時間配分を考えるなら、
商業簿記と工業簿記には90÷2=45分以上をかけないといけないということになります。
以下、商会を例に挙げます。

私は商業簿記→会計学の順番で問題を解いていきます。
この際、35分を一つの区切りにしています。
試験開始から35分経ったら商業簿記の出来具合を考慮して、問題が途中でも会計学へ移行するかどうかを決めます。
この段階では多くの場合、解答用紙は完全には埋まっていません(時間的に厳しい)。
このまま商業簿記を続けても時間がかかりそうであったり、見通しが立たない場合は会計学へ移ります。
もう少しで解けそうだな、と判断した場合はさらに5分間使用して商業簿記を継続します。
商業簿記を続けた場合、試験開始から40分経った時点で強制的に商業簿記は止め(問題が途中であっても)、会計学へ移行します。
会計学に要する時間は30分と設定します。
30分で解けなければ追加で5分間使用します。
35分かけて解けなければ会計学は諦めたほうがいいでしょう。
そして残り時間を再び商業簿記に振り分けます。
あとは見直しを含め、制限時間一杯まで人事を尽くします。

タイムテーブルを図で示すと以下のようになります。

工業簿記・原価計算でも同じ時間配分です。

では、なぜ商業簿記(工業簿記)が解けそうでも40分経ったら強制的に会計学(原価計算)へ移行するのか?
それは試験を解く原則が「解ける問題から解く」だからです。

時間があればもう少しで解けるのに・・・
そんな思いをする典型が大問の最後の問です。
配点も高く、解けたときの達成感も大きい。
だけどそれなりに時間も食っちゃう(´・ω・`)

ついつい頑張ってみたくなるのが人情ですが、
他にもっと簡単に得点できる問題があるならそっちを優先させた方が懸命です。
難しい問題は配点が大きいですが、せいぜい簡単に解ける問題の2つ3つくらいにしか相当しません。
だったら難しい問題に割く時間を使って、
正答の可能性の高い簡単な問題をたくさん解いた方が総合得点は上回るはずです。

簿記検定 本試験テクニック⑤ 計算用紙を上手に使う

簿記本試験で配布される計算用紙はA4サイズの白紙1枚です。
試験官に頼めば追加してくれるのかどうかは確認したことがないので不明ですが、常識的に考えて1枚で戦えということでしょう。

私は普段の勉強で割と大きく図を書いたりして、1つの問題を解くにも多くの紙を消費していたので本試験に向け、コンパクトに書く練習をしました。

かと言って、仕訳の文字を小さく書きすぎると何を書いたか分からなくなるので見える程度に小さく、丁寧に、無駄なスペースを作らないように計算用紙を使いましょう。

これも慣れです。

簿記検定 本試験テクニック⑥ 000を省略する

簿記で扱う金額は桁が大きい場合があります。
5,000,000円とか2,500,000円とか、キリの良い数字だけれども0の数が多い。
そんな数字を電卓で加算していくのは結構大変です。
電卓のキーを押す回数が増えればそれだけミスも増えます。

こんなとき私は5,000と2,500として考えます。
5,000+2,500=7,500
後から7,500×1,000=7,500,000のように1000を乗じれば元に戻ります。

あまり多用するとわけが分からなくなりますが、
5,000,のように下書きの段階ではカンマをつけて000を省略すれば時間短縮になるでしょう。

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